講師として株式会社クロスライフパートナーズ代表取締役社長 雑賀竜一先生にお越しいただきました。雑賀竜一先生は、当法人の新人研修の1つであるマインドアップ研修で毎年、講師を務めていただいています。今回の研修では新卒1年目の職員と令和3年度入職の新しい職員に向けて、社会人として成長するための心構えや「何のために働くのか」、「仕事へのスタンス」などを大変わかりやすく例を用いながら説明していただきました。
私たち新人職員は、保育者としても、社会人としても初めての事ばかりですが、そんな私たちが今後どのような心持ちで仕事に向き合っていくのかを改めて考え直す貴重な機会となりました。ただ、同じ時間を過ごしていても「何のために働くのか?」という目的を考えて日々を過ごすと、自分の仕事に価値を見出すことができ、何事にも凡事徹底(平凡なこと、当たり前のことをやり抜く、非凡にやり抜く)が大切であることを実感しました。時間が過ぎることばかりを気にしていくのか、誰かのためになるように楽しいと思って仕事に取り組むのかそれぞれの心持ちの違いで成長度合いは大きく変わることを知り、何事にもプラス発想(前向きな思考)がカギを握るのではないかと感じました。
また、社会人として周囲の職員と円滑に仕事をしていくために理事長、園長、役職者の先生方から実際に現場での具体的な例を基にお話ししていただきました。自分一人ではなく、周囲の職員と仕事を行っていくために、必要なコミュニケーションについても、お話していただき、コミュニケーションは、話し手・受け取り手によって解釈が異なることからミスコミュニケーションが生じる難しさも学ぶことができました。「十分、きちんと、ちょっと…」などの副詞は、個人によって捉え方や価値観が違うことから、ミスコミュニケーションに繋がるきっかけになるので、それぞれの考えではなく、一緒に連携して仕事をしていくためにも、より具体的な相手との会話を心掛けていきたいと再確認することが出来ました。
そして、雑賀竜一先生に今回だけではなく、何度もお越しいただいている感謝の気持ちとおもてなしの気持ちを込めてウェルカムボードを作成しました。最近のご趣味がサイクリングだということを知り、作成したウェルカムボードを大変喜んでいただくことができました。
今回の研修を通して、今後、周囲の職員と一緒に仕事をしていく上で、自分の事だけではなく、一緒に仕事をしていることを自覚しながら、自分の目標を明確に設定して自分にできることを全うすることが大切であることを再確認することができました。また、子どもたちが毎日の園生活を心から楽しみ、より良い保育・教育を行っていくためにも、私たち保育教諭が子どもたちと日々の生活を一緒に楽しむことが重要だと改めて感じました。自分のためではなく、誰かのために働くことに意味を見出すために、目標を設定したり、前向きに考えることを心掛けながら今回学んだことを日々の保育・教育で活かしていきたいと思います。
(文責:ねやがわ成美の森こども園 保育リーダー 河野ちか)