きずなカフェ保育の根っこ

令和元年度8月9日(金)に、ねやがわ成美の森こども園のらいおん組(5歳児)にて法人内公開保育を行いました。


平成30年度施行された幼保連携型認定こども園教育・保育要領にて、乳幼児教育の重要性が明記されており、教育・保育の質の向上が求められています。そこで、法人全体で現状の教育・保育を見直し、各園ではなく施設を飛び越え3園全体で取り組み、法人の教育・保育のスタイルを築き上げていくことを目的として、今年度より法人内公開保育を行っています。

第6回目となる公開保育は、ねやがわ成美の森こども園のらいおん組で実施し、  
・文字を書く面白さを感じ、季節ならではの風習に親しみを持つ。
{参照:幼保連携型認定こども園 教育保育要領 第2章 環境(6)(10)}  
というねらいのもと、教育・保育を進めていきました。  


姉妹園のねやがわ成美の森こども園、ねやがわ寝屋の森こども園の5歳児クラスでは、文字指導を行っており、ただ文字を書くことができるようにすることを目的とするのではなく、文字の読み書きを通して、コミュニケーションツールの一つとなるようなきっかけづくりのために導入しております。


今回は”残暑見舞い”をテーマにした制作を行い、この春から取り組んできた文字指導では、ひらがな50音を一通り書き終え、文字でいろいろな思いを伝えられる面白さを感じたり、日本の四季折々の風習に興味を持ち、親しむことができるようにと取り組みました。

日本ならではの風習について、保育教諭より話を聞き、子どもたちにとって馴染みのある年賀状の話題になると、それぞれの経験から「あけましておめでとうございますって書くねんで!」などと様々な声が上がりました。しかし、年賀状だけではなく、残暑見舞いというものがあることについて初めて知り、またその意味を知って理解することで、子どもたちの意欲が掻き立てられた様子でした。


そして、文字を書くだけではなく、残暑見舞いならではのイラストを描くことも取り入れ、「夏といえば」をテーマにグループになって意見を出し合い、発表の場を設けました。子ども同士で意見を出し合うことで、自分の思いを相手に伝えること、また相手の話を聞くこと、自分では浮かばなかった考えや意見を知ることができ、協力し合う姿に頼もしさを感じました。


イラストを描き始めると、名称は知っていても、描くとなるとイメージしにくいものもあったようで、自分で図鑑から調べて、それを見ながら描くという姿もあり、探求心が深まる様子でした。


活動終了後には、担当者と参加者で集い、教育・保育の質を均一化していくためにはどのようにしていけばよいのかと、意見を出し合いました。

今回の活動では、日本の風習に触れ、またその風習を通して人とのつながりがあることを感じられたり、今までに経験してきたものを組み合わせながら工夫して制作を取り組んだり、考えや意見を伝え合うことで、新たな発見が生まれる喜びが感じられたりと、多岐にわたって得られるものがありました。

こうした姿の基盤は、乳児期に育まれるものが大きな影響となります。
私たちは、その大事な時期のお子様をお預かりしているということを念頭に置き、今後も保育の質を高められるよう日々、邁進していきます。


(文責:保育マネージャー 高田 里誉)


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