研究保育vol.45
カテゴリー:研究保育
2019年8月20日(火)にうさぎ組(2歳児)でトンボを題材に、トンボの表現遊びや、トンボのメガネに見立てたカラーセロハンで違った世界を楽しみました。
今回の研究保育では普段、子ども達が興味を持っている虫の中からトンボを題材に、トンボになりきった表現遊びや、トンボのメガネに見立てたカラーセロハンで違った世界を楽しみながら活動に取り組みました。
ただトンボになりきるだけでなく、カラーセロハンを通して見えた世界に興味を持ち、様々な発見を楽しむことを目標とし、
幼保連携型認定こども園教育・保育要領
<満1歳以上3歳未満の園児のねらい>
環境1-ねらい
(1)身近な環境に親しみ、触れ合う中で、様々なものに興味や関心を持つ。
(2)様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。
(3)見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の働きを豊かにする。
環境2-内容
(3)身の回りの物に触れる中で、形、色、大きさ、量などの物の性質や仕組みに気付く。
表現2-内容
(2)音楽、リズムやそれに合わせた体の動きを楽しむ。
(3)生活の中で様々な音、形、色、手触り、動き、味、香り、などに気付いたり、感じたりして楽しむ。
<満3歳以上の園児のねらい>
環境1-ねらい
(1)身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ。
(2)身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活の中に取り入れようとする。
(3)身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。
環境2-内容
(2)生活の中で、様々な物に触れ、その性質や仕組みに興味や関心をもつ。
表現2-内容
(1)生活の中で様々な音、形、色、手触り、動きなどに気付いたり、感じたりするなどして楽しむ。
(4)感じたこと、考えたことなどを音や動きなどで表現したり、自由にかいたり、つくったりなどする。
に基づき行いました。
活動の導入として虫の図鑑を読むだけでなく、実際にカブトムシやクワガタなど見たことのある虫を実際に見たり、トンボになりきって表現遊びをする事で、活動への期待を持てるようにしました。
実際に虫を見てみると、カブトムシの迫力に一歩下がってしまう子もいましたが、興味を持って観察していました。
表現遊びでは、はじめにどのようにとぶのかを子どもと一緒に考えてから、トンボのメガネのうたに合わせてトンボになりきり、楽しんでいました。
トンボのあかねちゃんも登場し、両手で羽をイメージしながら、一人ひとり違ったトンボで表現していました。
カラーセロハンで作ってトンボのメガネは、手に取るとメガネの部分をのぞき込み、早速違った世界を楽しんでいました。
カラーセロハンを通して保育室を見渡したり、お友達と顔を見合わせ、不思議に感じながらも笑い合っていました。
最後は廊下に出て、空を見上げたり、園庭に出来ていた水たまりを見て、カラーセロハン越しの世界を興味津々に見て嬉しそうな表情をしていました。
今回の活動で
・実際に虫を見たことで、目がどこにあるのかなど新しい発見をする
・初めて見るカラーセロハンを通して見える世界や色の変化に興味を持つ
・知ったことや感じたことを友達や保育教諭と共有し合う
といった子ども達の姿が見られました。
このことが
*様々な環境に好奇心や探究心を持って関わる力
*感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養う。
といったことに今回の活動から繋がっていきます。
活動の後は、参加した保育教諭で改善点や内容を話し合い、より良い教育・保育を行っていけるように意見を出し合い、今後も色々な素材に触れながら制作を楽しんだりと様々な活動に広げていきたいと思います。
(文責:保育リーダー 眞利 美陽)