きずなカフェ保育の根っこ


2014年2月25日 りす組(0.1歳児)にてひなまつりの制作を行いました。



今回の研究保育は保育所保育指針「表現」の中の「かいたり、つくったりすることを楽しみ、それらを遊びに使ったり、飾ったりする」という目標を達成できるような保育内容を考えました。そして[ひなまつりに興味を持って制作を楽しむ。][好きな色を選んでオリジナルのひな人形を制作する。]というねらいのもと製作を行いました。

 研究保育前に「ひな人形」をイメージ出来るように、園に飾っているひな人形を実際に間近に見学しました。また、クレパスと丸シール(1歳児のみ)を使用する制作内容だったので、クレパスの持ち方や使い方を丁寧に伝えていきました。
 1歳児は力強くなぐり描きを楽しんだ後、その上にそれぞれ、思い思いの場所に丸シールを貼って飾りつけていました。完成した自分だけのおひな様を「かわいい」と見つめる姿もありました。0歳児は、クレパスの箱から好きな色を1本選んでダイナミックに描いて楽しんでいました。保育士等と作品を見て喜んでいました。
 そして、研究保育後、作品を保育室に飾ると子どもたちは作品を見ながら、自分の作品に愛着を示すだけでなく、お友達の作品にも興味を持っている様子でした。クレパスなどを手にして、なぐり描きを十分に楽しむことは乳児期の子どもにとって、とても大切です。なぐり描きの線がやがて丸になり、子どもはそれを何かに見立てたり、その内側と外側に更に描きこんだりしていきます。年齢が上がってくると作品をお友達に見せて話をしたり、遊びに使って楽しんでいくようになります。このような経験を通して、自分のイメージを更に膨らませ、積極的に表現していきます。また、ねらいにもありますように、3月のひなまつりという行事に興味を持ち、当日を楽しむきっかけとなるような内容を目指しました。子ども達が保育室に飾られた作品を見て様々な思いを抱いてくれればと思います。

 今回の研究保育を通して、描くことの楽しさや表現を楽しめるよう、保育士として子どもの発達に応じた内容の制作や描画表現を楽しめるようにすることが大切であると感じました。また、1歳児の指先を使ったシール貼りのように、子どもの発達過程や1人1人にあったねらい、内容を柔軟に取り扱うよう配慮して保育していく必要があると思いました。
乳児期の経験が、幼児期に繋がっていくことを想定しながら、専門的な保育を目指していきたいと思います。  

(文責 保育スタッフ 倉田 富貴)


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