研究保育を行いましたvol.16
カテゴリー:研究保育
2014年11月4日 ぞう組(4・5歳児)にて、芋ヅルを使った壁掛け制作を行いました。
さつまいもは、子ども達が保育園の農園に苗を植えて水やりや雑草抜きをして育てたり、いもほりをして焼き芋をしたり食育の一環で様々な活動に取り入れてきた食材です。
そんな、子どもの直接体験を基に、食育と造形を組み合わせた保育として保育園の農園で採れた芋づるをラップ芯に巻き、まつぼっくりや落ち葉などの秋の自然物を飾って壁掛け製作をしました。
子ども達は以前に行ったいもほりでいもヅルを見ていたので材料が何かすぐに分かり、どのような作品を作ろうかと自ら主体的にイメージしながら作っていました。
そして、園庭にも落ちている落ち葉も使ったので、身近な物から秋を感じる事も出来、子どもたち同士で手伝う姿も見られ、皆で楽しみながら作っていました。
普段、何気なく見ている落ち葉も製作に使用することでより興味を持つようになり、戸外遊びの際に自分達で集めて様々な遊びに発展させる様子も見られるようになりました。
当園では芋づるを使った佃煮も作っており、芋づるも食べられるということや、食べる以外にクリスマスリースや今回の制作の材料として様々なことに使えるということを知り、捨てるところのない作物だということに気付いてくれたと思います。
身近なものを使うことで普段の生活の中で興味や関心をより持てるようになるので、これからも活動に取り入れていきたいと思います。
今回は、保育所保育指針の環境の「身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心を持つ」「いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ」というねらいを基に、『芋づると秋の自然物に興味を持ち、芋ほりや焼いも大会の体験をつなげて製作に取り組む』ことをねらいに取り組みました。
文責:橋元 那実