第2回 発達に応じたおもちゃの研修
カテゴリー:おもちゃ研究
7月10日(金)に社会福祉法人 大阪誠昭会 寝屋保育園・もくれん保育園合同で『乳児の微細遊び<育ちに合ったおもちゃ選び>』『積木遊び<発達の順序性>』について研修を受けました。
去る2月の子どもの発達に応じたおもちゃの研修でご指導いただいた瀧 薫先生にお越し頂き、姉妹園のもくれん保育園にて2回目の子どもとおもちゃについて『乳児の微細遊び?育ちに合ったおもちゃ選び?』『積木遊び?発達の順序性?』の研修を行いました。
はじめに、前回の研修を受けて学んだことを保育で実践していけるよう、自園にある乳児のおもちゃを一つひとつ整理し、遊び方や遊びを通して得られる子どもの育ちをまとめ作成した≪おもちゃリスト≫や、その中のおもちゃの1つであるブロックで遊ぶ為の年齢に応じて課題を達成していく≪見本帳≫など取り組んできたことを報告しました。瀧先生からアドバイスや新たな課題を教えていただき、又、あたたかい励ましの言葉をいただき、私自身とても励みになりました。
研修では、前回の研修内容であった『子どもにとっての遊びの重要性』をより保育の専門性を掘り下げ、『乳児の微細遊び』と『積木遊び』について教えていただきました。
乳児期(0、1、2歳)の手先を使う微細遊びの一例として「スプーンですくったスポンジを容器から別の容器へ入れ替える」遊びがあります。この遊びのねらいは、3点持ちの練習であり、スプーンが安定して3点持ち出来ることで、お箸を正しく持てるように繋がっていきます。このように、一人ひとりの遊びを保障し、そのなかで保育士が子どもの発達に見通しを持った支援し、子どもが小さなステップをクリアし達成感を感じることの積み重ねが、よりよい未来へと繋がること・・・
積木遊びでは、6ヶ月から6歳まで年齢に応じた発達の順序性を踏まえた遊び方についてのお話があり、それぞれの年齢で豊かな体験をすることで心に思い描いた【想像】を積木をって新たに【創造】していくことが出来ること・・・
写真を用いての分かりやすい説明や保育士同士でのディスカッションも交え、たくさんの学びがあり充実した研修の時間はあっという間に感じられました。
瀧先生がおっしゃっていた、『今を最もよく生きることが未来の育ちにつながる』ことが私の心に響きました。この思いを胸に、子どもの育ちに合ったおもちゃ選びや個々の発達に応じた支援に取り組み、子ども達がおもちゃを通して健やかな成長を保障していけるよう、更に邁進していきたいと思います。
(文責:保育リーダー 野口千枝)