発達に応じたおもちゃの研修
カテゴリー:おもちゃ研究
2月27日(金)に社会福祉法人 大阪誠昭会 寝屋保育園・もくれん保育園の2園合同で、『子どもの発達に応じたおもちゃ』についての研修を受けました。
遊びの中でさまざまな事を学び、吸収していく子どもにとって『おもちゃ』は、大切な存在です。
日々成長していく子ども達の健やかな発達のために、どのようなおもちゃで遊ぶことがふさわしいのでしょうか・・・
今回講師には、多数幼稚園保育園の教育顧問をされ、絵本学会会員、和歌山県橋本市子ども読書活動推進会副議長そして現在兵庫の保育園園長でもありながら、「保育とおもちゃ」に代表される保育図書の執筆や全国各地講演活動でご活躍中の瀧 薫(たき かおる)先生にお越しいただきました。
発達の道すじにそったおもちゃの選び方や年齢別の環境設定、実践方法や保育者の関わり方について熱心なご指導で学ぶことがたくさんあり、新しい遊びを子どもたちとできると思うと楽しみでワクワクしました。
研修前には、瀧先生が各保育室を回り、年齢に応じたおもちゃの使い方や展開の仕方を丁寧にご指導頂きました。
(このおもちゃは使い方を工夫すれば、もっと子どもが楽しめるんだ!)新たな発見がたくさんありました。
子どもの健やかな発達には、遊びや食事・睡眠・清潔などの日々の生活の直接体験と物語や絵本の読み聞かせでお話の世界を楽しむ間接体験の通して総合的に育んでいくことが必要となります。
保育園は単なる託児の場でなく、教育の場でもあるのです。
乳幼児期の子どもにとっての遊びの重要性について教えて頂きました。
物をつまんだりひっぱったりする指先の力や音を聴きとる聴力、ルールを守ることの大切さを知ったり、「これはどうやって遊ぶのかな?」と知的好奇心が芽生えたり・・・子どもは遊びを通して様々な力を獲得します。
保育の場での子どもの遊びは、個々の遊ぶ姿を見守りながら、子どもが主体的に関わっていくような配慮。
その遊びがさらに発展するよう、道具や環境を整え、アイデアを提供していくこと。
遊びの支援は子どもの発達の順序性を踏まえ、生活全体を見通しながら支援していくことの大切さを学びました。
他園で実践されている様子の動画や写真を多数用いられて説明をして頂き、とても分かりやすい内容でした。
瀧 薫先生からご指導いただいた内容を基に、園にあるおもちゃのなかで子ども達一人ひとりの心と発達に寄り添いながら、「あそび」を通して子ども達の可能性を広げていきたいと思います。
(文責:保育スタッフ 野口千枝)