ピアジェ理論について学びました
カテゴリー:保育研修(OFF-JT)
3月6日(金)に社会福祉法人 大阪誠昭会 寝屋保育園・もくれん保育園の2園合同で、『ピアジェ理論について』の研修を受けました。
ピアジェ理論とは、スイスの発達心理学者のジャン・ピアジェが乳幼児期から青年期の思考を体系化したもので、子どもの?意欲?と?主体性?を大切に、?あそび?を通して子ども一人ひとりの個性に応じた発達をうながすことを目標としており、今の幼児教育の分野で、幼児の発達理論の基盤となっています。
寝屋保育園では、ピアジェ理論を基に作った教材として3才児では「スタートシリーズ」を、4才児では「めざましあそび」を使用しているので、教材についてもお話を聞かせて頂きました。
今回講師には、大阪の私立幼稚園にて20年間、教諭並びに主任教諭として勤務され、幼年教育出版株式会社の研究部指導講師として全国の幼稚園・保育園への訪問講習や研修会などの講師として活躍中の小林まき子先生にお越しいただきました。
まずは、子どもとは与えられた知識を受け入れるだけの受け身な存在ではなく、自ら知識を求める能動的な存在なので、何でも与えるのではなく子どもの「やりたい」という気持ちを大事にすることの大切さを教えて頂きました。
子どもが「なぜ?」「どうしたらいいの?」と驚き疑問に思うことから知的な探求が始まり、子どもは意欲的に取り組みます。
自発的な活動によって身につけた知識や能力は、子どもの中にしっかりと根付いているので、様々な分野にその能力を生かしていくことができます。
そして、子どもは頭だけで考えるのではなく体も使って考えるので、めざましあそびは1人ひとりに教材があり、自分の手を使って操作する中で論理的思考や想像力、創造性が発達することををねらいにとしています。
操作していく中で自分で過ちに気付き、自己修正していくことで思考力も発達していくということもお話されていました。
子ども達が遊びを通して様々なことに取り組み、自分たちで学び、獲得できたことが意欲や自信へとつながります。
今回の研修で学んだ、保育において1番大切なことは「子どもたちの姿を見ながら発達に合わせて取り組み1つ1つにしっかりとねらいを持つ」ということです。
最後に小林先生からぞう組(4・5歳児)の子ども達へおもちゃのプレゼントをいただきました。
遊びながら想像力や創造性、考える力を身につけることのできるおもちゃで、子ども達と一緒に楽しみながら様々な力を育みたいと思います。
(文責:保育スタッフ 橋元那実)