「新・保育環境評価スケール 3歳以上」評価実習研修in関西 に参加し、評価の視点について実践で学んできました。
令和元年12月13日(金)に木の実幼稚園で行われた「新・保育環境評価スケール 3歳以上」評価実習研修in関西 に園長と共に参加し、評価の視点について実践で学んできました。
『保育環境評価スケール 幼児版』とは、アメリカで開発された保育の質を総合的に測定するスケール「ECERS(エカーズ)= Early Childhood Environment Rating Scale」訳したものです。その訳者である同志社女子大学教授の埋橋玲子先生よりお声をかけていただき、令和元年の8月から、スケールを導入して保育の質の向上につなげている園の実践報告を聞くことができる「評価スケールレクチャー」の研修に参加して学んでいきました。そして、次の段階ということで、今回の研修では、保育現場で実際に保育環境や保育者の子どもへの関わりを観察し『保育環境評価スケール』の35項目に基づいた評価実践をさせていただきました。
研修場所となった松原市にある学校法人今川学園 木の実幼稚園は子ども達が遊びを通して主体的な学びができる「プロジェクト型保育」を実践されていて、観察・評価をさせていただいた5歳児のクラスでは、クラスの中で子ども達が興味を持っていることを取り組みのテーマにして、そのテーマに関する園児の作品や図鑑、ポスター、写真、が保育室内にたくさん展示して、関心を広げる環境作りをされていました。また、担任は子ども達と話し合いを通して、「やってみたい」と思ったことをどんどん取り入れて、深い学びができるように工夫されていました。保育室の空間もそれぞれの遊びに集中できるように棚や仕切りなどでたくさんの遊びのコーナーを作っていて、子ども達が関心を持っていることを友達と一緒に会話しながら夢中で遊んでいました。子どもたちの探求心や協同性、発想力、自分の考えを相手に伝えることや人の意見を聞く姿勢等を育み、まさに考える力を伸ばす教育には、保育環境を整えていくことと保育者の関わりが、とても重要であると感じました。
保育者や子ども同士の関わりを通して育まれる「学びに向かう力」を伸ばすための保育環境を、この『保育環境評価スケール』の指標に基づいて、評価し、実践していくことがさらなる保育の質の向上につなげられることを実感いたしました。
当園でも、子ども達の「学びに向かう力」を育んでいけるように、教育・保育に力を尽くしていきます。
(文責:保育マネジャー 田中 恵理子)