きずなカフェ保育の根っこ

 令和元年9月19日に寝屋川市民間保育所協議会主催の保育士研修会に参加し、「ドキュメンテーションを活用した保育の可視化について」を学びました。

大阪総合保育大学で保育学・教育方法学を専門とされている瀧川光治教授のお話を聞きました。

教育・保育におけるドキュメンテーションとは教育・保育の様子を写真などを使ってわかりやすく保護者の方に伝達するために、作成された記録のことをさします。

この研修では、保護者に向けて掲示するためのドキュメンテーションを超えて、それを園内研修に役立て、教育・保育の質を高めるための作り方の工夫を学びました。また普段行っている教育・保育を可視化することによって、振り返ることができ、改善に繋げていけることができると感じました。  

ドキュメンテーションを使い園での子ども様子を可視化することは、保護者の方にとっては園での子どもの育ちの過程を保育者と一緒に共有することができ、文章や口頭だけでは伝わりづらいことを、写真などを用いたり心情に触れることで、より子どもの育ちを感じてもらうことができます。
保育者にとっては自分の教育・保育を誰が見てもわかるような形に残すことで、客観的に自分の教育・保育を見直すことができ、職員同士話し合い、よりよい教育・保育の質の向上に努めることができることを改めて学ぶことができました。


また研修では、グループワークを通して実際の写真をみて、自分がドキュメンテーションを作るとしたらどんなタイトルを付けるかや、どのように保護者に内容を伝えるかを考えたりしました。
一枚の写真から見て感じた子どもの姿だけでなく、何を楽しんでいるのか、どんな思いや目的を持っているのか、もっと〜したいと考えていることとはなにか、など子どもの内面の思いを汲み取ることが、一人ひとりの子どもを理解することに繋がっていくのだと感じました。
自分だけの考えだけではなく、話し合うことで自分とは違った新しい視点で物事を知ることができ、引き出しが広がり、子どもに対する関わりもより良いものになることを学びました。


今回の研修で学んだ「可視化し、分析をすることの大切さ」そのことが職員一人ひとりの教育・保育の質の向上、園全体の質の向上に繋がることを意識しながら、これからも子どもの心を育み、子どもたちの成長を見守っていき、援助できる存在であり続けることができるように努めてまいります。

(文責:保育リーダー佐伯風花)


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