きずなカフェ保育の根っこ

平成27年7月10日(金)大阪誠昭会 寝屋・もくれん保育園合同で「保育とおもちゃ」について学びました。




子ども達が成長する上で欠かすことのない「あそび」。
あそびの環境を整える道具として使用する「おもちゃ」。
あそびを保障するために保育士としてすべきことは何でしょうか?


今回、講師としてお招きさせて頂いたのは、輝きの森学園城山台幼稚園バンビーノ保育園で教育顧問を、同園で絵本・おもちゃ・わらべうたの教職員研修を担当され、絵本学会会員であり日本美術教育学会会員、そして和歌山県橋本市子ども読書活動推進会議副会長であられる瀧 薫(たき かおる)先生にお越しいただきました。


まず、研修を始める前に各クラスの保育室に回って頂き、実際に使っているおもちゃを手に取って見て頂きました。もくれん保育園では、今あるおもちゃでは十分に発達を促すことは難しいのではと思い、保育士の手作りおもちゃも提供しています。各年齢に合わせたおもちゃや遊び方をご指導して下さり、見直さなけらばならない点や発見など多くの気付きがありました。



講義では、各年齢に応じた遊びの環境や配慮点、遊びから育まれる力、遊びを支援するためになど私たち保育士にとって必要なことをたくさんお話してくださいました。





特に、積み木あそびは代表的な遊びで、表現力や創造性、身体の諸器官の発達を促すなど心身ともに多くの事を吸収できる素晴らしいおもちゃである事がわかりました!
例えば1歳児クラスでは、積みあがった物を崩したい時期の子どもがいたり一人で集中して高く積むことを楽しむ時期の子どもがいたりと月齢や発達に応じて遊びが異なってくるのです。このような環境の中で、一斉に遊ぶとなると一人ひとりが遊びこむことはできません。高く積み上げたい子どもの所へ崩すことを楽しむ子どもが行ってしまうのは当然のことですが、それでは高く積みあげたい子どもは遊びが保障されません。そこで、一斉に積み木を提供するのではなく、まずは一人ひとり容器に積み木を入れて提供することで、自分が使用する積み木を把握することが出来ます。また、月齢や発達に応じて遊ぶコーナーも分けます。ここでは、高く積み上げたい子どものコーナーと崩すことを楽しむコーナーです。

ただおもちゃを充実させることが大事なのではなく、おもちゃの効能を最大限に生かすことが私たちの役割であると感じました。
まだまだ至らない点が多くありますが、発達の道筋を捉えて遊びに興味を持ち、自主的に遊び、子ども達が遊びこめる環境を整えていきながら一人ひとりの個性を発揮し、伸ばしていくことが出来るようにしていきたいと思いました。


(文責:保育スタッフ 高田里誉)


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