きずなカフェ保育の根っこ

令和3年10月28日(木)ねやがわ寝屋の森こども園りす組(0、1歳児)にて法人内公開保育を行いました。


法人内公開保育は、現在行っている教育・保育内容の見直しをするべく、ねやがわ成美の森こども園・ねやがわ寝屋の森こども園・ねやがわくこの木保育園も3園で行っています。

今回の公開保育では、ねやがわ寝屋の森こども園りす組(0、1歳児)で布遊びを行いました。

≪幼保連携型認定こども園 教育・保育要領≫
第2章
第2 満1歳以上満3歳未満の園児の保育に関するねらい及び内容
健康 1-1
明るく伸び伸びと生活し、自分から身体を動かすことを楽しむ
表現
2―(1)水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しむ。
2―(5)保育教諭等からの話や、生活や遊びの中での出来事を通して、イメージを豊かにする。
というねらい及び内容に基づき

・様々な布に触れ布の感触を感じたり、保育教諭と広げたり隠れたりするなどして遊ぶ。(0歳児)
・見立て遊びやごっこ遊びを通して、保育教諭や友達と一緒に遊びを楽しむ。(1歳児)
ということをねらいとして行いました。


大きさや感触の異なる様々な素材の布に触れることで感触遊びを楽しみ、0歳児と1歳児がそれぞれの発達に合わせて楽しめる工夫を凝らした布遊びをしました。

まず初めに、子どもが落ち着いて話を聞けるように手遊び『はじまるよ』をしてから、絵本『いろいろばあ』を読みました。
その後は、今日は何をして遊ぶのかを伝え、子どもが「自分もしてみたい」と思えるように 、保育教諭が箱から布を出すときは、子どもから見えないように「箱から何が出てくるかな?」「楽しいものを持ってきたよ」等の言葉をかけたり、大きい布を使っていないいないばあをして、興味を引き出していました。



その後は0歳児と1歳児に分かれ、それぞれの発達に合わせた活動を行いました。
0歳児は安全に遊べるようマットを広げ、0歳児のスペースを作り、透け感のある大きいシフォン布でいないいないばあをしました。
大きい布で遊んだ後は、小さい布を一人ひとりに渡し、いないいないばあ遊びをしました。
大きい布ではいないいないばあをしていなかった子どもも、小さい布では頭にのせたり顔を隠したりして、保育教諭の「ばあ」の声掛けに笑う姿が見られました。

次は、布遊びボックスで遊びました。
違う素材を縫い合わせた布を箱から自分で引っ張り、保育教諭が「ふわふわ・つるつるだね」「気持ちいいね」などの声を掛け、素材の感触を楽しみながら遊びました。

工夫次第で様々な遊びを展開できるこのような布遊びは、想像力も培われ、布の感触を楽しみながら保育教諭や友達と顔を見合わせて繰り返し遊んでいき、意欲的に自ら進んで遊びだします。
布に対して“楽しそうだな“といった遊びたくなる気持ちを盛り上げ、また、“どうなるんだろう“といった興味や関心を抱かせるように工夫していくと、布遊びを通して子どもたちが考える力を培っていくことが期待できます。


1歳児では、水色の布を海に例え、保育教諭が魚のお面を付けることで、より世界観を出し、子ども達も魚や亀に変身して波の中をハイハイでくぐって、身体表現を楽しみました。



次に、布を全員で持ち、揺らして遊びました。
波に見立て、「ゆらゆら」や「いないいないばあ」など声を掛け、布から風が来る気持ち良さを感じました。
また、揺らした布の上に魚に見立てたタオルボールを乗せ入れて遊び、その動きを楽しめるよう、揺らすスピード等は子どもの様子を見ながら変えるなどして、活動を広げていました。



終了後には、見学者や実施者で互いの気づきや意見を出し合い、今後の保育にどう生かしていくことができるか、それらを3園で共有してよりよい保育ができるかを話し合いました。

今回、子ども達が安心して楽しく過ごしていた大きな要因に、子ども達が話を聞きたいと思える保育教諭の引き込み方と、それに対する子どもからの「きっと楽しいことがあるんだ!」という信頼と実績を感じました。
保育教諭も自然と子ども目線になり、何に興味を示し、何がしたいかはもちろん、子どもの発達に応じた遊びを展開し、子どものわくわく感を引き出していました。
保育教諭と子ども達との信頼感が大切だと、改めて気付くことが出来ました。
職員同士もお互いをよく見合い、絶妙なチームワークが子ども達に安心と信頼をもたらすということも学び、日々の情報共有や協力も、大切に、よりよい保育になるよう努めたいと思います。

(文責:保育スタッフ 児島純代)


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