きずなカフェ保育の根っこ

令和3年8月19日(木)ねやがわ成美の森こども園ひよこ組(0歳児)にて法人内公開保育を行いました。


法人内公開保育は、現在行っている教育・保育内容の見直しをするべく、ねやがわ成美の森こども園・ねやがわ寝屋の森こども園・ねやがわくこの木保育園も3園で行っています。

今回の公開保育では、ねやがわ成美の森こども園ひよこ組(0歳児)で新聞あそびを行いました。

≪幼保連携型認定こども園 教育・保育要領≫
第2章
第1 乳児期の園児の保育に関するねらい及び内容
身近なものと関わり感性が育つ
1―(2)見る、触れる、探索するなど、身近な環境に自分から関わろうとする。
(3)身体の諸感覚により認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。
2―(2)生活や遊びの中でさまざまな物に触れ、音、形、色、手触りなどに気付き、感覚の働きを豊かにする。
(4)玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。

第2 1歳以上満3歳未満の園児の保育に関するねらい及び内容
環境
1―(3)見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の働きを豊かにする。
2―(1)安全で活動しやすい環境での探索活動等を通して、見る、聞く、触れる、嗅ぐ、味わうなどの感覚の働きを豊かにする。
表現
1―(1)身体の諸感覚の経験を豊かにし、様々な感覚を味わう。
2―(3)生活の中で様々な音、形、色、手触り、動き、味、香りなどに気付いたり、感じたりして楽しむ。
というねらい及び内容に基づき

・音や手触りなどに気付き、感覚の働きを豊かにする。
・身の回りの物をつまむ、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。
ということをねらいとして行いました。

この夏に寒天あそびや米粉粘土、片栗粉など様々な感触あそびを行い、はじめはあまり親しみのない寒天や米粉の感触に苦手意識を持っていた子ども達も、「冷たい」や「柔らかい」などの感触を自ら触れて楽しむようになってきました。様々な感触あそびを行う中で特に新聞あそびでは、子ども達は最後まで夢中になって遊ぶ姿が見られるようになりました。

また、何度か新聞あそびを行う中で、初めはダイナミックに破って遊んでいましたが、手で”握る”だけだったのが指を使って”つまむ”ということができるようになり、指先の機能の発達から徐々に小さくちぎって遊ぶ様子が見られました。

いつもと違う雰囲気で緊張してしまう子ども達も新聞あそびなら夢中で遊ぶことができるかと思い、公開保育で行いました。



当日は初めに紙を破る音を知ったり、破ったものでいろんな果物に変身する過程を楽しむことができるようにと思い『いろがみびりびり』という絵本を読みました。
その後は自由に新聞あそびを楽しみました。
自分で破ることが難しかったり、音を楽しんだりするために保育教諭と一緒に新聞を持ってビリビリと破ったり、子ども達が自分で破りやすいようにするために事前に新聞に切り込みを入れておくと指先を使って上手に破ったり様子が見られ、黙々と遊ぶ姿や保育教諭にどうぞと新聞を渡す姿がありました。



また、子ども達がより楽しめるように新聞を丸めたものや帽子、びっくり棒などを作っておきました。
丸めた新聞を渡すと、ボールのようにして投げて遊ぶ子どもや、ギュっギュっとさらに丸めようとする子ども、新聞を広げていく子どもなど様々な反応がありました。


お片付けが上手にできるようになり、最後はみんなでお片付けを行いました。
お片付けも子ども達にとっては遊びの一環であり「お片付けするよ」と保育教諭がいうと、袋にたくさん新聞を入れることを楽しむ子ども達でした。


終了後には、見学者や実施者で互いに気付いたことや意見を交換し、疑問点や課題などについて話し合い、今後の保育にどのように生かしていくのかを共有しました。
子ども達が様々なものに興味関心を示し、「楽しそう」「やってみたい」と思うことができるよう、まずは保育教諭から遊びを提示し、遊び方を伝えていったり、物の名前を伝えることでまだ言うことは難しいですが、名前を知っていくことができたりと、「ビリビリ」「くしゃくしゃ」と新聞の音を実際に言葉で表現したり「おもしろいね」「楽しいね」とたくさん子どもに話かけたりする中で、子ども達が遊びに夢中になることができる環境を作っていくことが大切だと改めて感じました。
その環境を作っていくために職員同士が日々の些細なコミュニケーションを大切にする中で活動の意図を共有し、子ども達に対して応答的な関わりを引き続き心掛けていこうと思います。

今後も公開保育を通して、3園の意見交換の場を設け、お互いが協力してよりよい教育・保育を行っていけるよう努めていきたいと思います。

(文責:保育トップリーダー 藤田 奈那)


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