きずなカフェ保育の根っこ

もくれん保育園における食育の取り組みについて




日常生活で子どもたちは、好き嫌いがあり、なかなか食べず、食事の時間が長くかかってしまい、どうしたらいいのだろう?と言う相談を受けることが多々あります。
保育園における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とする、と保育所保育指針には記載されています。

そのようなことから、今回の保育ドキュメンテーションは、そのようなご家庭の悩みに答えるべく、子どもたちが食に関心を持ち、食を営む力の育成のために、もくれん保育園で行っている食育の取り組みについて紹介します。



まずは、子どもが生活と遊びの中で、意欲を持って食に関わる体験を積み重ねられるように毎月「おうたメニュー」と称した取り組みを行っています。
具体的には子どもたちが好きな手遊びや歌を献立に反映させ、より食に親しみを持つことが出来るようにしています。
おうたメニューを行うにあたり、興味付けとして、そのメニューにちなんだぬりえを年齢に応じて取り組んだり、繰り返し手遊びや歌を日常の中で行い、食育に繋げられるように工夫しています。






そして、その他にも子どもたちが自ら食育体験が出来るように食育クッキングやチャレンジと称した体験プログラムを毎月行っています。

食育クッキングやチャレンジとは、実際に自分たちがお手伝いをして、その食材に親しみを持ちながら、皮むきをしたり盛り付けをおこないます。自分たちが取り組むことで主体的になり、苦手な食べ物でも食べてみようかなという意欲に繋がることが出来ます。
加えて、自分たちから食に携わることで食への関心や興味を持つことが出来ます。


クッキングやチャレンジ以外にも、月に一回「食育」という日を作り取り組んでいます。
その日は、その月にちなんだ旬の食材を実際に見て、その食材はどのように出来ているのか、どのような栄養があるのか等を子どもたちに話をする時間を作っています。






年齢別の毎日の取り組みでは、食材一つ一つにはどんな力があり、体にどんな影響があるのかを含めて考えられるように、5歳児の子どもを中心に「給食探検隊」と称した取り組みを行っています。

具体的には給食メニューの食材一つ一つに含まれる栄養がや、体にどのような影響をもたらすのか「筋肉や血を作る食品」「体の調子を整える食品」「体を動かす力になる食品」の3チームに仕分けをしていきます。
そして、自分たちが仕分けをした結果を毎朝の全体集会で、他のクラスの子どもたちに発表しています。
他のクラスの子どもたちに伝えることで、自信に繋がり、聞いた子どもたちも給食に期待を持つことができ、その食品を食べる際に関心を持ち考える力となっていくのです。





このように、子どもたちにとっても、毎日の食事をただ食べるだけになるのではなく、少し保育園が工夫をしていくだけで、どのようにこの食材は出来ているのか、またどのような栄養があるのかなどを考えるきっかけになり、食に対して関心を持つことが期待されます。

これらを継続していくことで、好き嫌いや遊び食べなどご家庭でのお困りの事柄も少しずつ改善されていくものだと思います。
そして、それだけでなく食を通じて様々な人への感謝をする気持ちにつなげ、大切に丁寧に食べられるように今後も食育についてたずさっていきたいと思います。
 (文責:保育スタッフ 西出知奈美)


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