きずなカフェ保育の根っこ

自信を持ち自分たちで見通しを持って生きる力を育むために。

4月になり新年度を迎え進級し最年長になった5歳児、しろ組の子どもたち。
5歳児は小学校に向けての準備の1年間です。
今回の保育ドキュメンテーションとして、就学に向けてのアプローチカリキュラム(就学前の幼児がスムーズに小学校の生活や学習に適応できるようにするとともに、幼児期の学びを小学校教育につなげるための幼児期の教育)の取り組みを紹介します。

保育所保育指針には
保育所の保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成に繋がる事に留意し、幼児期にふさわしい生活を通して創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培う


と記載されており、このねらいを基に、最年長児としての自覚を持ち、自分の言葉で気持ちを伝え、自信を持って取り組んでいくことを目的にクラスとして、そして最年長児として頑張る事を決め、取り組みを行っております。

取り組みの方法として・・・

1.クラスでの話し合い
最年長児として理想の姿を出し合い、しろ組として何を頑張りたいか話し合いました。

・自分の事を自分でする。
・友達の話を聞く。

というルールを中心に自分たちで決めました。

   ↓

2.グループでの話し合い
グループという小さな集団の中での話し合いを行うことで人の意見も聞くこと・協力して考える事・大勢の前では意見を言えない子どもも小さな集団の中で思いを伝えることができる機会を持つ事をねらいに行います。

   ↓

3.実践
グループで話し合った当番活動などを交代で行います。
自分たちで話し合い、決めた事を友達と一緒に行うことで子ども達の自信に繋がり、最年長児としての責任が生まれ主体的に行動できるようになります。





では、実際の活動を写真で紹介していきましょう。






1.クラスでの話し合い
話し合うときは、一斉に話すと伝わらないので手を上げて。
一つひとつの話し合いには手をあげて自分の思いを伝えてくれます。

集団でのルールを守ります。


2.グループでの話し合い
グループの話合いは、意見を出し合い一つにします。自分の思いを伝え、自分とは違う意見をまとめることで、より一層グループでの仲も深まります。


3.実践…1
皆で決めた「自分のことは自分で」。
5歳児から個人机を採用し、自分のことを丁寧に自分でする気持ちを持って机拭きや、机運びの中で後始末まで自分たちで行っています。


3.実践…2
友達同士で伝えあうことを大切にし、片付けの時間に中々進まない時は、「お片付けの時間やで!!」「皆はやく片付けよう!」と教え合う姿がたくさん見られるようになっています。


3.実践…3
行事の際は最年長児として入園進級会の司会を務め、緊張しつつも、責任感を持って大きな声で頑張りました。



自分達で決めたことを自分達でどう実践していくか。

それは皆で考える事でより“やってみよう”という力が育ちます。


保育士が決めて行うことは、時間もかからず早いのですが、実際に取り組むときに、何故行っているのか忘れがちになります。皆で決めた事は、どんな自分になりたいのか考えイメージすることで、頑張ろう、やってみようという気持ちも膨らみます。

皆で話し合っている姿はとても活き活きしており、意見がまとまった時は特に輝いています。

互いに思っている事を伝えることで考える力・思いやりの心が育ちます。
この気持ちを友達と一緒に育てていくことにより、小学生になる自信が身に付きます。
幼児期の教育において小学校の学びの基盤となる経験をすることが5歳児ではとても大切なことであり学びになります。

今後も最年長児として自発的・主体的な取り組みを通じて友達と協力する大切さや友達を思いやる気持ちを高め、年少児の見本となれるように取り組んでいきたいです。

(文責:保育スタッフ 浦田鈴香)


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