園からのお知らせ


前回のTopicsに、姉妹園「もくれん保育園」の壁が新しくなることをお伝えしましたが、去る6月14日(金)から6月15日(土)にかけて、有名絵本作家accototoさんにお越しいただき、私ども社会福祉法人 大阪誠昭会の想いである「きずなコミュ」を具現化した壁画制作をしていただきました。


制作のためにわざわざ作家さんご本人が来られるとあって、私を含め現場のもくれん保育園の職員や保護者のみならず、寝屋保育園の職員もかなりテンションは上がっていました。


そしていよいよ当日を迎えました。



園児たちの熱烈歓迎でaccototoさんをお出迎え、そしてご挨拶と園内見学後早々に制作に取り掛かられました。





最初はご覧のように真っ白な何の変哲もない壁です。


これがaccototoさんの手にかかれば…



では、その制作プロセスを少しだけお伝えしましょう。



まずは、「もくれん」の木から制作が始まりました。



そして様々な動物や虫たちが描かれていきます。

時折、子どもたちとの会話を通じて、当初のプランを変更し、子どもたちの要求を反映してくださいました。




子どもたちはホント正直です。

2階から降りてきた年長の子どもたちが「めっちゃ絵うまいやん」「動いてるみたいやな」などと、大人なら失礼にあたると躊躇しそうな感想を感じたままaccototoさんに伝えていました。



accototoさんが言っておられました。

「子どもって正直だから、そんな子どもたちの生の声を聴けてうれしかった」と。

そうですよね。

子どもは社交辞令なんて知りませんから。


壁画制作中には大雨というアクシデントもありましたが、職員だけでなく保護者の協力のもと雨除けシートなどを張り、なんとか急場をしのぎ、みんなで一緒になって壁画を守りました。


そうして出来上がった作品がコチラです。




本当に素晴らしい作品ができあがりました!



すぐ上の写真が、修繕工事をする前のもともとの壁です。

とても陰鬱としていますね。


この壁を解体し、新しく造り替え、塗り替えました。

そしてaccototoさんが息吹を吹き込んでくれたのです。

また、制作だけでなく、壁画制作中の合間にはサイン会&握手会も行い、みんな思い思いの絵本に自分が大好きな動物をリクエストして描いていただいていました。



最後に、この絵のコンセプトについて少しお伝えします。


この壁画の主人公は動物ではなく、もちろん「もくれん」の木なのです。

このもくれんの大木にいろんな動物や虫が集まり、その動物や虫は親子であったり、友達であったり。

そして、「もくれん」のもとにみんなが「kizuna=きずな」を育んでいく。

そうすることで、もくれんの木に花が咲くのです。


そんな想いがつまった、まさしく私どもの法人の想いとaccototoさんの感性がコラボレーション(きずなコミュ×accototo)が実現した思い出深い作品となりました。

 もくれん保育園が公立保育所であった「もくれん保育所」の想いを引き継ぎ、社会福祉法人 大阪誠昭会の一員となりこれから発展していく。

そんな願いをaccototoさんはみごとに表現してくださいました。

この場をお借りして、お礼を申し上げます。

私たちは作品が出来上がったことに満足するのではなく、これからは在園の園児や保護者のみならず、まだ見ぬこれからの入園児やその保護者、そして地域の皆様ともこの大切な想いを共有し、この作品を大切にしていきたいと思います。



最後に、accototoさんからメッセージが届きましたので、少し紹介します。

たくさんのこども達に囲まれての今回の制作の現場は和やかで楽しく、
のびのびと描くことが出来ました。

結果として自分でも納得のゆく作品となりました。


この絵のまわりで様々な「きずな」がうまれてくれたら
嬉しいかぎりです。



(文責:理事長 田中啓昭)