研究保育vol.31
カテゴリー:研究保育
2017年7月6日にりす組(0・1歳児)にて寒天を使った感触遊びを行いました。
今回は幼保連携型認定こども園教育・保育要領 [環境]「生活の中で様々な物に触れ、その性質や仕組みに興味や関心を持つ」「自然等の身近な事象に関心を持ち、取り入れて遊ぶ」 [表現]「いろいろな素材に親しみ、工夫して遊ぶ」の項目を目標に置き、行いました。
導入では、保育教諭が用意した硬さや色、大きさの異なる様々な寒天に興味深々でした。色の名前を復唱したり、感触の表現法(ぷにぷに・ツルツル・ぷるぷる等)を知ったりと寒天への興味が湧く話をしました。
まず、寒天そのものの手触りや冷たさを楽しんだ後、指先や手のひらでダイナミックに潰していきます。感じた事をまだ言葉で伝える事が難しい0歳児の子ども達は目を丸くした表情から気持ちが感じ取ることが出来ました。1歳児は「気持ちいい」「にぎにぎした」と触れた時の感触や感じた事を教えてくれました。最後に型抜きやコップなどの道具を用意し、寒天を使って自由に遊びました。寒天の性質が分かり始めた子ども達は硬さや大きさを考えながら工夫して遊ぶ姿が見られ、低月齢の子ども達は型抜き遊び、高月齢の子どもはごっこ遊びへと発展させていました。
普段の遊具や玩具だけでなく、物の性質や仕組みに興味を持ち、それを取り入れた遊びをすることが、そのものの関心を高めていくということを今回の活動を通して知ることが出来ました。環境の構成によって、子ども達が主体となって取り組み、探究心・想像力を高め、思考力を育てていくことに繋がっていくのだと思います。
今後の活動では、子ども達が今何に興味を持っているのか探ったり、子ども達が主体的にかかわり充実感を味わうことが出来るように環境を構成していくようにしたいと思います。
(文責:保育スタッフ 小松 富貴)