とれたてレポート

大根種まき~収穫まで

毎年9月上旬になると、ねやがわ寝屋の森こども園、ねやがわ成美の森こども園の園庭にある農園「KIDS FARM」では大根の種まきを行います。
今回は、毎年恒例の大根の種まきの様子から収穫までをご紹介します。

見れば見るほど不思議な大根の種


農園で種まきや苗植えを行う時には、子どもたちにまず観察してもらうところから始めます。
乳幼児教育において私たちが大切にしていることは、その体験を通して様々なことに不思議を感じ、そして興味の幅を広げてあげること。屋外活動である農園での体験は、自然と触れ合いながらさまざまなことに興味を抱くきっかけづくりにうってつけです。
大根の種ってどんな形?どんな色?と期待を膨らませている子どもたち。種を紹介するととても不思議そう。何色かな?と尋ねると「赤紫!」「濃いピンク!」「赤色!」と様々な声があがります。

ワクワクドキドキ種まき体験


種まきの仕方を伝えると早速挑戦!
みんなで一緒に力を合わせながらの種まきは、いつもワクワクドキドキ。子どもたちの歓声が園庭にこだまします。
きれいな種をよく耕した土の中に蒔いて、優しく土の布団を被せて。「おおきくなあれ」と願いを込めている様子も微笑ましい光景です。

もちろん植えるだけで終わりではありません。
水やりなどのお世話も子どもたちが行います。毎日水やりをしながら大きくなっているかな?と生長を見守り、芽が出てくると「見て!芽が出てる」ととても嬉しそう。
お友だちと報告し合うことも楽しみの一つです。

絵本『大きなかぶ』さながらの収穫体験

子どもたちと生長を見守りながら季節は秋から冬へと変わり、葉もどんどん大きくなっていきます。
そして12月、収穫の日を迎えます。この日をとても楽しみにしていた子どもたち。
みんなで協力しながら収穫するのですが、大根はなかなか抜けません。
絵本『大きなかぶ』のように、一人で抜けないで困っていると、次々にお友だちが繋がっていき、
「せーので引っ張って!」「うんとこしょ!」など声を掛け合いながらなんとか収穫できました。




とっても大きな大根穫れたよ!


みんなで大切に育てた大根。あんなに小さくてきれいな色の種が、こんな大きな大根に生長するなんてとっても不思議。子どもたちは満面の笑みで、その収穫を表現してくれました。
穫れた大根は給食に出してもらって美味しくいただきます。
ねやがわ成美の森こども園では、近くの大利商店街にある「ゴマジェットカフェ」さんに持っていって美味しいお弁当として地域の方々に販売もされるんです。

種まきから収穫、食するという一連の経験を通して、子どもたちは食の大切さを学びます。