親子で楽しむ「食育」絵本

“食べ物”に興味を持つきっかけになる絵本

離乳食が終わった頃から、子どもたちの“食事”に対する意識が芽生えはじめます。
親から与えられる食事から、自ら意識して摂る食事へ。その段階で大切なことは、食べ物に興味が持てるように大人たちが導いていってあげること。そこで今回は、子どもたちが食べ物に興味を持つきっかけとなるような絵本を3冊ご紹介したいと思います。
保護者の皆さんからよくいただく「あの時は食べてくれたのに…」「最近、偏食になってきて困る…」と言ったお悩みにも、一役買ってくれる絵本になれば幸いです。
特に3冊目は、少し大きくなったお子さまに向けての絵本。食事のメインとなる食材がでてくる本であり、お子さんによっては調理への意識が芽生える一冊になってくれるかもしれません。

『どんなかお?』


新しい視点を発見できるような絵本になっています。
実際の写真を使いながら食べ物の断面はどんなかおになっているのかと楽しめる作品。
写真があることでより分かりやすく、興味も示しやすい。食材に興味を持つきっかけになります。また、文字数が多くないため小さなお子さまでも楽しめ、お子さんとの会話もついつい弾む楽しい作品です。

『あかいの あつまれ』


とんとんとまと、りんりんりんご。「あかいのあつまれ」のかけ声で、いろんなくだものややさいが集まってくる。色とリズムで0歳から楽しめる赤ちゃん絵本です。
子どもが最初に認識する色のひとつ「赤」。この絵本に出てくるのは赤い食べ物ばかり。なので、子どもたちは釘付けに。また食べ物に限らず「赤」という色への気づきを芽生えさせる作品です。

『じょうぶなからだをつくるたべもの』


三色食品群の黄色・緑・赤色の食べ物の中で「じょうぶなからだをつくる食べ物」の赤色の食品について学びを深めることができる絵本。赤色に属する食品には、血や肉など人体のもとになる栄養素が含まれます。具体的には、肉・魚・卵・乳製品・大豆など、おもにタンパク質を含む食品。特に肉や魚などの料理のメインになる食べ物が多く登場します。食材の名前や栄養のお話だけでなく、その食材を使ってどんな料理ができるのかなども知ることができ、絵本を通して楽しみながら多くのことを学ぶことができる作品です。