園からのお知らせ

 新型コロナウイルス感染拡大を防止するために、当園で行っている対策として『園におけるwithコロナの対応』を紹介してきました。「生活編」「消毒編」「教育編」 と紹介しておりますので詳しくはこちらをご覧ください。そこで今回は、幼児クラス(3歳児から5歳児)を中心に新型コロナウイルスの感染を予防するための『ソーシャルディスタンス』や『咳エチケット』についてのお話を当園の看護師と共に子ども達に伝えていきました。子ども達が理解しやすいようなイラストやペープサートを用いて行いましたのでその様子をご覧ください。


 まずは新型コロナウイルスについての理解を深めました。
「ウイルスは目に見えないくらい小さくて病気の原因になるもの」「ウイルスは咳やつばから色々なところに張り付いて仲間を増やすこと」「自分や家族、友達を守る為みんなが予防できるということ」 を わかりやすく伝えていきました。


 次に、男の子のキャラクターのペープサートを用いてウイルスの感染の仕方について実際に目で見えるように伝えていきました。さらに、その男の子の口の中を虫メガネで見るようにしてみんなでウイルスを発見していきました。



その後、男の子が大きなくしゃみをすることでお友達にウイルスがたくさんついてうつってしまいます。子ども達により分かりやすいように、ウイルスをモチーフにしたものを子ども達に向けて飛ばすと、驚きながらも触らないようにしたり、足をあげて床に落ちたウイルスを踏まないようにしたりと危険なものだと理解している様子でした。目で見てウイルスの動きが分かったことで咳などから感染が広がることを再認識できたのではないかと思います。



 咳エチケットについてのお話では、〇×クイズ形式にすることで子ども達と一緒に正しい咳エチケットについて考えていきました。もちろん口を覆わないとウイルスが様々なところに飛び散ってしまいます。子ども達の理解も深まっており「口抑えなあかん!」「マスクしたらいいねんで!」などの声も挙がっていました。また、手で覆うと他のところに触れることで感染が広がってしまうことから腕で覆うことを子ども達に伝えていきました。話を聞くだけでなく、真似をして実践する姿もありました。クイズ形式だったことから、正解すると嬉しそうにしたりと楽しく学ぶことができました。




また、手の正しい洗い方を再確認するために、きらきらぼしのメロディにのせて「手のひら」「手の甲」「指の間」「爪の中」「手首」をしっかりと洗えるような歌を伝えていきました。子ども達にもなじみのある曲なこともあり、すぐに覚えた様子で看護師や保育教諭の動きを見ながら歌を歌って取り組んでいきました。

お話が終わった後の給食時などに手を洗う機会があると、歌を口ずさみながら丁寧に手洗いをする姿もありました。そして、綺麗になった手を嬉しそうに保育教諭に見せ、「見て!ピカピカ!」と素敵な笑顔で教えてくれたり、「これでバイキンやっつけられるなあ!」と予防の意識が芽生えたような言葉も子ども達から聞くことができました。これからの手洗いでも歌を歌って促しながら丁寧に手洗いが実施できるよう見守っていきたいと思います。



 最後に、こども園で生活していく中で列に並ぶときや、友達と遊ぶときに距離を保つ(密にならない)ことを保育教諭が例になって見せて伝えたり、免疫力を上げるためにみんなができることは「早寝早起きをすること」「ごはんをしっかり食べること」「元気にあそぶこと」の3つであることを伝えていきました。また、感染症の原因となるのはウイルスであり、咳をしている人や病気にかかってしまった人が悪いのではないということも子ども達に丁寧に伝えていきました。

 看護師と保育教諭からのお話を通じて、新型コロナウイルスなどの病気にかからないよう予防をすることで、自分自身を守るだけでなく、家族や友達、先生など周りの人を守ることにもつながることを知り、理解が深まったのではないかと思います。
こども園で教育・保育を行っていくなかで、保育教諭などの大人が配慮していくことはもちろんですが、子ども達自身ができる予防策を伝えていったり実施していけるような教育を今後も行っていきたいと思います。そして、見守るだけでなく、言葉かけや振り返る機会を設けることで子ども達の意識が持続するような工夫をして取り組んでいきます。そして、新型コロナウイルスに感染しないためにできることを試行錯誤しながら、子ども達と一緒に予防していけるような保育・教育を行っていきます。

(文責:保育リーダー:萩尾紗帆)