園におけるwithコロナの対応 ー教育編ー
新型コロナウイルス感染拡大を防止するために、私たちの施設で行っている取り組みを紹介するこのシリーズ。
前回の「生活編」「消毒編」に続き、今回は「教育編」と題し、
(1)「感染リスクを軽減させるため」に園児自身が考え行動できるようになるための教育
(2)こども園で行っている教育カリキュラムを行う上での配慮
についてご紹介いたします。
(1)「感染リスクを軽減させる」ために = 〈正しい手洗い・うがいの仕方を身につける〉
今までも外から帰ったらうがい手洗いをし、手が汚れたら・食事前・トイレ後などに手洗いを行っていましたが、コロナウイルス感染が手から物そして物から手を介しての感染のリスクがあることから、丁寧な手洗いが有効と言われています。園児には汚れたら丁寧に手を洗うことを繰り返し伝え、クラスで正しい手洗いの方法を学んだり、コロナに感染しないために何をしたらいいのかなどを話し合ったりする機会を設けています。
そして、日常のあらゆる場面で手洗いを頻繁に行うようになり、コロナウイルス感染予防を意識した子ども達は手洗いがどんどん上手になっていっています。
手洗い場には手洗いの手順が分かるようにポスターを貼っているので、イラストを見ながら洗い残しがないように指の間も、爪の間も、手の甲や手首も丁寧に手洗いをしています。乳児は保育教諭と一緒に手洗いします。
また、咳エチケットの必要性を絵カードを使って紹介したり、目には見えないけれど、手にはいろいろな菌が付いていることも絵本などを見ながら説明して、目や鼻や口からばい菌が体の中に入って病気になってしまうことがあるから顔を汚れた手で触らないことを教えています。
鼻をかんだ後、咳やくしゃみをして口を手で押さえて汚れた時も手洗いをするようにしています。
ただ、顔を触らないというのは、まだ幼い子ども達には難しいことです。だからこそ、こまめな手洗いを励行しています。
(2)こども園で行っている教育カリキュラムを行う上での配慮
●歌うことについて
大きな声を出すことや歌うことで飛沫が飛ぶので、マスクやソーシャルディスタンスを保つことが有効と言われています。コロナ前は友達と隣に座ったり向かい合わせで歌うこともありましたが、今は同じ方向を向いて歌うようにしてできる限り前後左右の間隔があけるようにしています。
●鍵盤ハーモニカを使っての音楽活動について
ぱんだ組(4歳児)・らいおん組(5歳児)が取り組んでいる鍵盤ハーモニカは、パイプから息を吹き込んで音を鳴らす楽器なのですが、今はパイプは使わず鍵盤で指の練習を行っています。
コロナが終息するまで音楽活動を行わないでというわけではなく、リトミックやリズム遊びなども取り入れながら、今の状況下でもできることに取り組み、コロナ終息後にまた歌ったり音を鳴らして楽しめるようにしていきたいです。
1日でも早く元の園生活が送れる日が来ることを願い、新型コロナウイルス感染防止対策「生活編」や「消毒編」で紹介した感染予防対策を取り入れながら、感染しないことを第一に子ども達の深い学びのためにできることを模索・実践していきます。