保育ドキュメンテーション=幼児期の食事について=
カテゴリー:保育ドキュメンテーション
「食事」とは、生きていく中で誰もがかかせない生活の一つです。
子育てをする日々の中で、「食事」に悩まれているご家庭も少なくないと思います。
「以前までは食べていたのに・・・」といったことや、「完食するまでに時間がかかってしまい、いつの間にか遊び食べになっている・・・」などいった悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
今回のドキュメンテーションでは、そのような「食事」にスポットを置き、幼児期の食事についてお話をしたいと思います。
保育所保育指針の食育の推進に
食育とは、「子どもが生活と遊びの中で、意欲を持って食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、食事を楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること」と記載されているように健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標として実施していかなければいけません。
まず食事をする中で、時間を決めずにいつまでも食べ終わるまで食事をしていませんか?
子どもたちは集中力がきれてしまったり、お腹が満たされるといつの間にか、遊び食べになってしまいます。
そこで大切なことは、「規則正しい食事習慣」です。規則正しいとはいったいどういうことなのか?と思われた方も多いと思います。
それはまず「食事の時間を決める」ということです。
毎日、同じ時間に食事をすることや、食事の時間(何分までに食べる)などを決めることが大切になります。子どもたちも時間を決める中で、その時間までに食べようと目標をたてたり、またその時間までに食べようという意欲に繋がります。
その為、子どもが食べている間に時計が見えるところに座り、自分たちで意識をして食べることが大切となります。時間を決めるということは、その時間の中で終わることが出来なくてもだらだらと食事を続けるのではなく、時間がきたら終わるというメリハリをつけることが大切になります。また、食事の時間を決めることで、食事と食事の間をしっかりと空けることができ、お腹が空き、次の食事をよりおいしく食べられることに繋がります。
また幼児期になると好き嫌いをすることが多いですが、たくさん食べてくれるからといって子どもの好きなものばかりを口にしていては栄養をとることが出来ません。この幼児期から様々なものを口にすることで「食経験」が積み重ねられます。
食経験が豊富になることで味覚の幅も広がり、食べられるものも自然に増えていきます。
また、好き嫌いがあっても嫌いだからといって、食卓からその食材をなくしたりしてしまうと克服できるチャンスをなくしてしまうことに繋がってしまったり、逆に無理に食べさせてしまっては、ますますその食材へのマイナスのイメージが強くなってしまいます。
苦手な食べ物であれば、調理方法で少し工夫をしたり、大人が食べているところを見て食べる意欲に繋げたり、またみんなで食事をするなかで少しでも口にできたらみんなで喜び、褒めてあげることで、子どもたちの自信にも繋がります。
当園は食育に力を入れており、保育園の畑に自分たちで植えた野菜を収穫が出来るまで子どもたちと一緒にお世話をし、自分たちで栽培まで行うことで、苦手な野菜であっても自分たちが育ててきたことで、少し食べてみようといった意欲にも繋がります。
また、クッキングなどを通して自分たちでお手伝いをすることで、より食べてみようといった食欲にも繋がります。保育園だけではなく、ご家庭でも一緒に食に携わる機会を作り、食卓を囲んでみんなで食べることで、子どもたちの食欲がよりわいてくると思います。
当園では平成29年8月28日(月)に「保育園産の米」というレシピ本を出版しました。その本の中には当園の食育の取り組みを紹介しているだけでなく、子どもたちの苦手な食材であってもおいしく食べられたり、ご家庭で簡単に親子で作っていただけるレシピを掲載しています。
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是非、ご家庭で参考にしていただければと思います。
(文責:保育リーダー 西出知奈美)