わたしたち大阪誠昭会では、変化する時代に適した乳幼児教育・保育の理想を追求するため、さまざまな取り組みを行っています。園内だけで完結するのではなく、地域の方々や施設、教育機関、さらには企業とつながることで、より充実した乳幼児教育・保育のあり方を求めた柔軟な活動を展開。
「子どもを産み育てる感動を、私たちの地域から社会へと広げていくこと」というミッションを実行しています。
子どもたちが園で学ぶだけでなく、ご家庭の大人たちも巻き込んだ食育推進プロジェクト。子どもたちのスポット尿検査からナトリウムとカリウムの比率を調べ、その結果をもとに保護者の方々とご家庭での食事について考える講座を開催する「オトナの食育」プロジェクトを開始。世界健康フォーラムや農林水産省にも、食育事例を取り上げられるなどの成果をあげています。
(左)関係者によるプロジェクト会議の様子
(右)掲示ポスター
地域の皆さまにご協力いただきながら、さまざまなカリキュラムを企画。消防署と連携した消防訓練、警察署と連携した交通安全教室や防犯教室などを開催しています。また、「ねやがわくこの木保育園」のあるベル大利商店街のカフェでは、子どもたちが育てた野菜を使ったコラボ弁当を販売いただくなど、子育ての輪が大きく広がろうとしています。
(左)商店街で好評のコラボ弁当
(右)消防署や警察のご協力による特別指導
核家族化が進む社会では、おじいさんやおばあさんとのコミュニケーションの機会はとても限られています。当法人では、地域のご高齢者を招くさまざまなイベントを企画。会話や遊びなど楽しい経験を通して、年長者の知恵に感動し、敬う心を子どもたちに芽生えさせる。これら保育理念に基づく企画や行事を、毎年多くの方々にご協力いただきながら実施しています。
おじいさん・おばあさんとの遊びを通して、新しい発見に目を輝かせる子どもたち。
2018年3月に開園した「ねやがわくこの木保育園」では、京セラコミュニケーションシステム株式会社と京都大学の実証実験チームからの依頼を受け、保育の質を向上するための研究に協力させていただきました。同じ建物内にある当法人の「子育てサポート研究所 こもれびラボ」にカメラを設置して研究に参加できたことは、とても有意義な経験となりました。
実証実験の準備を行う様子
小学校が隣接する「ねやがわ成美の森こども園」はもとより、「ねやがわ寝屋の森こども園」においても、小学校への段差の無い就学を目指すアプローチカリキュラムに力を入れています。わたしたちの乳幼児教育という視点だけではなく、小学校教育という視点からのご意見もお聞きできるという、とても大切な取り組みの場となっています。
(左)理科室で実験を見学
(右)音楽室で演奏を見学
当法人だけの人材教育という狭い視野ではなく、また保育教員養成校というカテゴリーに制限することなく、次の世代の人材を育てるためのさまざまな取り組みを行っています。この考えに賛同くださった同志社大学では正課授業プロジェクト科目に採択していただきました。また、地域の中学校、高等学校、支援学校とも連携し、学生たちに職場体験の機会も提供しています。
(左)大学生による教育実習の様子
(右)中学生を招いての職場体験
文化や慣習の違いと同様に、乳幼児教育や施設のあり方も国々によって異なります。当法人では、大阪観光局と連携し、諸外国の乳幼児教育関係者や行政関係者などの視察を積極的に受け入れ、日本の乳幼児教育の現場や考え方をご紹介しています。園児たちにとって、さまざまな国の人々と触れ合う機会となり、国際意識の芽生えにも期待しています。
(左)ブラジルサンパウロからの視察団
(右)マレーシアセランゴール州からの視察団