きずなカフェ保育の根っこ

保育士の人間性と専門性を高める『保育士研修』に行ってきました


自ら伸びていく無限の可能性を持った子ども達相手のこの仕事。
小さな子どもから気づかされること、教えられることが日々あります。
私達保育士が疲れてパワー切れでは、子ども達によい影響を与えられません。
保育を高めるため・・・エネルギー補給(?)の研修に行ってきました。



第1部 「大切にしよう 日本の童謡」講師はもり・けん氏(作詞家、ハーモニカ奏者)


人間の脳は、胎児の時代から成長し、誕生時には360gから380gくらいあります。

(ゴリラの3倍らしい)
だから胎教が大切と言われ、母の胎内にいる時に音楽を聴かせる、お母さんがいいものを見たり聞いたり、語りかけたりするといいと言われています。


私達保育士が子ども達と時を過ごす0から6才頃には、大人の脳の80から90%が出来上がるとのことで、又、その時期は情緒が形成される時期であり、人間の土台作りと、柱を立てて骨格が作られる時なのです。
※情緒とは、人に対する思いやりの心。相手の身になって考えてあげられる心。

情緒を育てる刺激は、童謡や子守唄を歌う、お話を聞かせるなど。
いいものを見て、聞いて、いろいろと感じさせてあげること。
ほんまもん?に出会うことが大事であると、もり・けん氏が話されていました。       

そこで、『童謡』です。
童謡の持つ、やさしい言葉、やさしいメロディが子ども達のやさしい心を育てます。

やさしい心だけでなく、日本の文化・風情・心を、親から子に、子から孫に代々歌い継がれてきた日本の大切な文化遺産です。

カラオケもよいですが、私の経験からも、昔、祖母や母が歌ってくれたことを思い出しては情景がよみがえったり、小学校で歌ったあの時の気持ちを思いおこしたり、当時は意味 がわからず歌っていたうたが、年を重ねたことで改めてじぃーんときたりします。



歌い継ごう!日本の童謡!ということで、是非子ども達に、食事を作りながら・・・お風呂で・・・まずは大人が口ずさんでみませんか?!



第2部 「 志を高く生きる」  講師は上甲晃氏
               (志ネットワーク代表・松下政経塾元塾頭)


ご自分の経験談をもとに話して下さる内容はとても解りやすく、話に引き込まれました。
園長先生より、機会があったら、是非話を聞くとよいとお薦めの方でしたので、こんなに早く、その機会がやってくるとは・・・。いくつかのお話を紹介します。




北海道家庭学校の礼拝堂の真正面に二文字が書いてある。

『難有』(なんあり)

人生は困難、難儀、つらいこと、苦しいことがいっぱいあるという意味です。
これを逆から読むと『有難』(有り難い)
それが運命であれば、拒否するのではなく、「はい、喜んで」と受け入れると運命が開ける。
受け止め方と対処が変わることで「難有」から「有り難い」ことになります。
この、「難有」を「有り難い」ことにするのが、「生きる」ということではないか。




大事なのは、受け入れる心。

例えば、いい会社に入ったと、思い続けられるか?
他にないし、仕方なく・・・。こんなこと、したくなかった・・・と思っていたら、よい仕事はできない。
自分の好きな仕事をしたいなんて、考えない。
自分のする仕事、自分に与えられた仕事を好きになってみせること。
若い時は、何に向いているかわからない。
天職を見つけようと思うと、転職になる。
天職は、作り上げていくもの・・・という内容でした。



年齢、性別、仕事の有無、職種に関係なく、人の心を打つ言葉だと思います。
「自分を変える」、「自分が変わる」が全ての原点です。
自分の気持ちの持ち方一つで結果が変わるんだと思いました。



(文責:保育マネージャー 土居美由紀)






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