きずなカフェ保育の根っこ

第44回 大阪府社会福祉協議会主催 保育海外研修に参加してきました。


この研修は、当法人の人材育成プログラム=T-BUP(Teacher Bring Up Program)におけるリーダーからマネジャーへの昇格特典として参加させていただいたもので、ハワイはホノルル6日間の旅でした。
大阪府下33園、52名の先生方とご一緒させていただきました。
ハワイの幼児教育事情を学ぶべく、ホノルル郊外のカハラ地区にある施設「Star of the Sea Early Learning Center(スターオブサシー幼児教育センター)」を訪問してまいりました。


施設は山手の閑静な住宅の立ち並ぶ穏やかで気持ちのよい環境の中にあり、広大な敷地内には小学校も併設されていました。

スター・オブ・ザ・シー幼児教育センターは、1980年に創立したキリスト教カトリック系私立校の保育園・幼稚園部門で、精神・性格・身体、そして知性のあらゆる面から児童を教育することを教育方針とされています。
また、モンテッソーリ教育プログラムによる教育を行っており、一人の人間としての児童の自我が尊敬され、社交と感性が育成される場としての環境づくりを行っておられる施設です。


到着後、まず向かったのはいちばん小さい2歳児クラスの部屋。
多くの訪問者に少しビックリしている様子もある中、「アロハ!」と挨拶するとはにかむような笑顔を見せてくれる子ども達に心を癒されました。
子ども達の笑顔が持つ、人の心を和ませる力は世界共通です。
ハワイという土地柄もあってか、海の生き物のポスターがたくさん貼られ、明るく広々とした印象的なトイレも見せていただきました。


園庭は2歳児専用、3〜5歳児用に分けられており、どちらも人工芝が敷かれていたり、頭上には紫外線対策のサンシェードが張られていたりなど子ども達の安全の為の工夫がなされていました。
3〜5歳児の部屋では、子ども達は自分のプライベートゾーンとなるプレイマットを敷き、そこでおのおの様々な玩具や教具で集中して遊び込む姿がありました。また、部屋の外のテラスには机とイスが並べられ、そこでも色水遊びやブロック、折り紙に夢中で取り組む子ども達がいました。
壁の一角には行事の際の写真が掲示されていたのですが、驚いたのは、Girls Day(ひなまつり)、Boys Day(こどもの日)の行事が行われていたこと。
こちらの施設では、様々な人種や国籍、生活様式の児童を受け入れているそうで、それぞれの持つ文化を尊重し、それらを伝える行事が行われているそうです。

実際に子ども達や先生方の様子を見せていただいたりお話を聞く中で、子ども達や保護者の為に安心・安全を優先していたり、愛情を持って子ども達の自立に向けての援助や、心を育てる取り組みをされていることを知り、国柄・土地柄や環境・文化の違いはあれど、教育・保育に携わる者としての根本的な思いは同じなのだと共通する部分の方が印象に残りました。


また、今回の海外研修では、普段なかなか関わることのない他園の先生方とご一緒させていただいたり、異国の方と関わる中で、相手への思いやりや気遣い、そして時にははっきりと自己を主張することがコミュニケーションの中で大切であるといったことを学び、自分へのお土産になったように感じています。

そして、子ども達へは英語の絵本をお土産にしました。
当園の英語講師、メアリ先生にお願いして読んでもらおうと思います。



今回のような貴重な体験の機会を与えていただいたことを感謝し、子ども達や園に返していくことができるよう努めてまいりたいと思います。  

(文責:保育マネジャー 木下千夏)


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