きずなカフェ保育の根っこ

この度、全国認定こども園協会(特定非営利法人)創立10周年記念「式典・国際セミナー」に当園 教頭 田中恵理子と姉妹園 ねやがわ成美の森こども園 教頭 木下千夏とともに参加いたしました。

    後援:内閣府 文部科学省 厚生労働省 大阪府 大阪市 
    共催:一般社団法人 全国認定こども園研修研究機構 
       東京大学大学院教育学研究科附属 発達保育実践政策学センター(Cedep)


式典・国際セミナーは、オックスフォード大学・ロンドン大学教授 エドワード・メルウィッシュ 氏が具体的な研究実践に基づきエデュケアについての講義から始まり、
その後保育システム研究所 吉田正幸 氏のコーディネートのもとエドワード・メルウィッシュ 氏と東京大学大学院 教育研究科教授の秋田喜代美 氏の対談をお聴きいたしました。




エドワード・メルウィッシュ 氏は英国で実施された就学前教育の長期的縦断的効果研究EPEE
(The Effective Provision of Preーschool Education)や欧州での乳幼児教育からの就学前保育効果縦断研究CAREプロジェクト等の研究をリードされ、保育の質に関するエビデンスベースの研究を保育施策につなげる仕事を数多くされてこられた国際的にも著名な先生です。

また秋田喜代美先生は内閣府子ども子育て会議委員、文部科学省中央審議会教員養成部委員、厚生労働省社会保障審議会委員等、また2012年より現在までOECD・ECECNetwork,Brueau Member 世界授業研究学会副会長をされておられます。

そのような方々の生のお話をお聴きすることができ様々な角度から乳幼児教育について学ばさせていただきました。



幼児教育を以下の3つの研究分野に分類され幼少期の教育の大切さをを裏付けされておられました。

   1.神経科学 幼少期における脳の発達の重要性 
          シナプス形成 
          誕生時 1000億個の神経細胞
          幼少期は毎分700個増える
          3歳までに80%のシナプス結合が終わる

   2.発達科学 高水準の幼児教育により、子どもが得る機会が増加

   3.経済学  長期的な見通し


その中でも特に幼少期における脳の発達については、とても興味深くまた様々な書物を読んで勉強したいと思いました。



今回は英語の講演でなおかつタイムリーな質問等がたくさんあり、日本語の同時通訳でセミナーや対談が進行されました。
改めて今後の英語が国際社会にとって重要であることも感じることができ、乳幼児教育を学ぶことのみならずグローバルな世界を体感いたしました。



エドワード・メルウィッシュ 氏は幾度となく幼児教育の重要性を強くお話され、その中でもイギリスも日本も教育の根本は人間形成をつくるうえで国の違いはなくむしろ同じであるとのことでした。
その中でも私が印象にのこったことは

   1.質の高い教育は子どもの発達を促すということ
   2.幼少期はとても重要
   3.家庭での子育ての在り方が大きなポイントであるということ
   4.どのような環境の子どもにも幼児教育は有益であること
   5.幼児教育が国民全体の質も向上させるということ
   6.幼児教育は良い社会の為のインフラの一部であるということ

上記の内容もふまえ、当園も「すべての子どもの最善の利益」「主体性の教育・保育」をベースに子ども達の明るい未来のために教育・保育の質を高めていけるよう取り組みたいと強く思いました。



日本の未来を見据えた在り方を考え、またグローバルな視点から様々なお話をお聴かせいただき、認定こども園として当園が未来へ向け何をこれからなすべきかに着眼点を持ち今後の課題についてさらに向上できるようスタッフ一同邁進致してまいりたいと考えております。

(文責:園長 田中惠美 )


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